
韓国はいま、自分の爪を自分で塗っている
ダイソーの棚で、この夏はじめてネイルがコスメを追い抜いた。2,000ウォンのジェルと、5,000ウォンという上限が、家でやる道具を棚に載せた。ただしサロンの検索は減っていない。不況の消費に見えて、実際はそれだけではない。
続きを読むNo delay — Issue 16
ソウルでいま動いているものを、韓国側の検索量と報道そのままで。毎日集めて、数字で確かめられた日に記事を出しています。
見ているもの:NAVER の検索トレンド / ネイバーショッピングのクリック量 / YouTube の投稿と再生数 / Google の急上昇検索 / オリーブヤングのランキング / コンビニ各社の新商品 / 韓国観光公社の公開情報
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ダイソーの棚で、この夏はじめてネイルがコスメを追い抜いた。2,000ウォンのジェルと、5,000ウォンという上限が、家でやる道具を棚に載せた。ただしサロンの検索は減っていない。不況の消費に見えて、実際はそれだけではない。
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CUが9月17日に出したコラボパンの検索が、韓国側で9月25日まで上を向いたまま止まらない。同じリクエストの4語のうち3語が下がった2日に、この語だけが51.5%上がった。探されているのは商品名、書かれるのはフォトカードだった。
2026.09.21 – 2026.09.27 の1週間で、いちばん伸びたのは「성수동(聖水洞)」(+6.9%)。エリア・ビューティ・フード・カルチャーの4分野を毎週追いかけている。

韓国語の「홈카페」は2026年7月20日に一段上がり、68日たっても下りてこない。同じ日を挟んで、マシンもカプセルも豆も1つも上がっていない。動いたのは言葉のほうだった。
2026.09.14 – 2026.09.20 の1週間で、いちばん伸びたのは「을지로(乙支路)」(+2.7%)。エリア・ビューティ・フード・カルチャーの4分野を毎週追いかけている。

追いかけている韓国語の検索語を、前年の同じ月と突き合わせた。分野を問わず減っていた。増えていた12語のうち10語は、店やアプリの名前だった。韓国で、モノの名前が検索されなくなっている。

韓国の流行が日本へ伝わるまでには時間差がある——この前提を検証した。知られるまでの差はほぼ無く、ずれていたのは商品が店頭に並ぶ時期だった。そして並んだとき、韓国での検索量は山の1.4%まで落ちていた。

日本で「韓国のダイソーのコスメがすごい」と紹介されはじめた。韓国側の検索を2年ぶん見にいくと、その山は2025年2月に過ぎていて、いまは4分の1しかない。ただしこれは、飽きられたという意味ではなかった。

厚いチョコを割って食べるデザート。韓国では「왁뿌(ワクプ)」と呼ばれている。検索データで確かめると、山は3か月前に過ぎていた。日本で紹介される時点では、現地はすでに次へ移っている。
2026.09.07 – 2026.09.13 の1週間で、いちばん伸びたのは「가로수길(カロスキル)」(+15%)。エリア・ビューティ・フード・カルチャーの4分野を毎週追いかけている。

ツヤ肌の次はマットだ、ベルベットだと何度も言われてきた。2年ぶん測ったところ、ベルベットは730日のうち4日しか数字が出てこなかった。代わりに半分以下になっていたのは、毛穴・トーンアップ・肌のキメ——肌を直すための言葉だった。

韓国のデザートの流行を、生まれてから消えるまで2本まるごと追いかけた。どちらも立ち上がりから山まで6か月、山から元の水準に戻るまで4か月。ほぼ同じ速さだった。その舞台がコンビニである。

まだ猛暑のさなかだった8月、いちばん伸びた言葉は「秋のコーデ」だった。7月の8倍を超える。同じ月、6月に山をつけたばかりのワクプは半減していた。服は季節より先に、菓子は話題より先に動く。

韓国でコスメを買う場所が入れ替わっている。5つの買い場を同じ物差しで2年追ったところ、伸びたのはダイソーだけで、落ちたのはオリーブヤングだけだった。順位ではなく、向きが分かれている。

ワンピース、カーディガン、ニット——品目の名前はどれも2年で3割前後減った。同じ期間、무신사・29CM・지그재그・퀸잇の検索はそろって増えている。韓国で服を選ぶ場所が、検索窓からアプリの中へ移った。

ソウルで「いま行くべき街」として名前が挙がるエリアを、2年ぶん同じ物差しで測った。聖水洞は2位の4倍近い差をつけて一強のままだ。ただし本人の検索量は、2年で45%減っている。